ホワイトニングについて
ホワイトニングというと広い意味では歯を白くすること、つまり今の歯よりも白いかぶせものを入れたり、歯の清掃をして着色の除去をさす場合があります。最近では、歯磨き粉や洗口剤にもホワイトニング効果をうたうものもあります。
一般的に歯科で言うホワイトニングとは、薬剤を用いて天然の歯の内部の色素を分解して歯を白くする処置をさします。
そのため、人工的な詰め物やかぶせもの、また神経を取ってしまっている歯やテトラサイクリン歯といわれるような薬剤にによって変色してしまった歯などは適応外になります。
芸能人で真っ白な歯をされている方がいますが、あれはホワイトニングによって白くなったわけではなく、セラミックのかぶせものやラミネートべニアという歯の表面にセラミックを張り付けるような処置をされています。
あくまでホワイトニングは天然の歯を自然な形で白くする処置になります。
また、見た目に対する治療になりますので保険適応外となります。
当院のホワイトニング
医院によっては海外の濃度の非常に高い薬剤を用いてホワイトニングをされているところもあります。しかし西洋人と比べると、日本人の歯は、歯の一番表層にあるエナメル質が薄い傾向にあり、ホワイトニング薬剤の副作用として、ホワイトニング中およびホワイトニング後に歯がしみたり、ズキズキうずいたり副作用のが出やすい傾向があります。
当院ではその安全性を考慮し、日本の厚生労働省からの薬事許可も受けている「ティオン ホーム プラチナ」を用いたホワイトニングを行っております。
ホワイトニングの手順
当院にて実際にホワイトニングを行う場合は以下の手順で進めていきます。1.診査・診断
患者様からホワイトニングに対して要望があった場合、まずはお口の中に虫歯や先に治療を行う必要があるところがないか、ホワイトニングによって白くすることが出来るかどうかなど、お口の中全体を拝見しカウンセリングをします。2.歯面清掃
歯の表面に歯石や着色などが存在すると薬剤が浸透しにくくなり効果が得られにくくなるため、ホワイトニング前に歯の清掃を行います。3.歯型を取ります
ホワイトニングを行うためのトレーを歯型を取って製作します。他に治療する箇所がなければ、ここまでの作業を1日目で行います。
4.トレーと薬剤をお渡しします
患者様の歯に合わせて作ったカスタムメイドのトレーと2週間分の薬剤をお渡しします。以下5~7は患者様がお家で行う手順となります。
5.歯を磨きます
ホワイトニング前にご自身で歯を磨いて汚れの除去をします。 汚れが残っていると薬剤が浸透しにくくなります。6.ホワイトニングトレーの装着
トレーの内側に薬剤を注入し、トレーを装着します。使用時間は1日1回、2時間以内が目安です。
7.トレーと歯の清掃
時間経過ののち、トレーと歯に残った薬剤を掃除します。8.経過観察
医院にて、歯の色の変化、副作用が出ていないかどうか、問題がないかどうか等確認させていただきます。ご希望の状態になっていれば終了となります。
9.メンテナンス
ホワイトニングには後戻りがあり、終了後時間経過によって徐々に元の色に近づきます。そのため定期的な状態の確認、再開(タッチアップ)が必要です。
その際トレーを保管していただいていれば薬剤のみのお渡しで可能な場合もあります。