歯科医になって4年目のときに、当時の先輩の影響で購入し、以来通常の診療でずっと使っている「サージテル」という拡大鏡です。
ご自身の口の中を鏡で見ていただくとお分かりになると思いますが、口の中というものは暗く狭い空間です。
その中の歯は一番奥の大きな歯でも3cm×3cm程度です。さらに根の治療ではその中に入っている歯髄と呼ばれる神経を針金のような器具を使って除去します。その針金の先の太さは最小で8号(0.08mm)からあります。
神経の入り口部分は大きく開いてても数mmです。
根幹治療というのは30cm以上離れた場所から口の中をライトで照らし、数mmの入り口を見つけ出し、その中を掃除する作業です。
…はっきり言って見るのは大変です。
確かに、経験を積んでくると歯の解剖学的な形態は頭だけでなく体に染みつきますので、この歯の場合は神経がおおよそここにある!というのは分かります。
しかし、漠然と見えている状態で作業した状態と、クリアに見えている状態で作業した状態ではどちらがより良い結果を生むでしょうか?
原歯科医院は、みなさまにより良い治療を提供できるように日々心掛けております。