予約についてのお願い

 当院では出来るだけ患者様をお待たせすることがないよう、予約診療を行っております。
 加えてこの時期、出来るだけ待合室でお待たせしないよう、また、複数の患者様が待つことの無いよう、最大限の配慮をさせていただいております。

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 当院には現在デンタルチェアーが3台ありますが、俗に「たこ焼き診療」と言われれるような、あっち行ったりこっち行ったりとちょこちょこ動いて治療を行うなどすることはありません。
 時間に追われて治療をすると、どうしても治療の質が下がってしまうからです。

 時間は無限にあるわけではないですが、可能な限りお時間を取って、一人一人の方に出来るだけ良い治療を行いたいと考えています。
 消毒や状態の確認のみで終わられるような方を除き、一人の患者様に最低30分のお時間を取らせていただいております。

 ある患者様の予約をお取りした後は、予約をお取りになったその患者さんのためだけにその時間を確保し、その方の治療に必要な機材を準備しています。当日のその予約まで、他の患者さんからその時間に診て欲しい、というご希望があってもお断りしています。

 最大限配慮させていただいたうえで予約診療を行っておりますが、治療において想定外のことが起こる場合もありますし、急に来院された患者様の対応もされていただいておりますため、予約したからといって絶対に待ち時間が存在しないかと言われると、そうではありませんが、他の医院様と比較して、当院は待ち時間が少なくて良かったと言っていただける患者様も多くいらっしゃいます。

 しかし残念ながらお約束されたにもかかわらず、来院されない患者様もいらっしゃいます。
 もちろん他に急な用事ができたり、体調不良になったり、不測の事態が起きたり、予約時間に来院することができない事がおきることがあるのは理解できます。
 「歯が痛くて歯医者に行ったら痛みは治ったから次の予約はあるけど行かなくていいわ。」という気持ちも理解できます。
 根の治療や詰め物・かぶせものを作る治療の場合、次回予約は1週間程度先になるため、「予約取ったけど行くのを忘れてしまった。寝坊してしまった。」というのも理解できます。

 が、お約束させていただいたからには、こちらとしてはその方のために時間を確保し、人材・機材を準備させていただいていますので、来院されない場合はその準備は無駄になっているのです。
 予約をキャンセルされる場合は、来院できないことが分かった時点でご連絡いただけると他の患者様を治療することもできますし、こちらとしてもその時間を他の方のために使うことができます。
 可能であれば事前、どうしても無理なら事後で結構ですので連絡いただきたいのです。

 数字を出したうえで言いますと、当院に通院されている方のキャンセル率は5%以下です。
 歯科医院の一般的なキャンセル率と比較しても低い値だと感じています。
 当院は長年通っていただいている患者様が多くいらっしゃいますしお約束を守っていただいける患者様がほとんどです。

 逆に、複数回キャンセル・無断キャンセルを繰り返される方もいます。
 複数回、キャンセル・無断キャンセルを繰り返されますと信頼関係は成り立ちません。申し訳ありませんが、そのような場合は事前のご予約をお断りさせていただくこともあります。

 当院からのお願いとしましては、
  ・来院可能な時間にご予約いただく、
  ・予約時間に行けない場合は分かった時点でご連絡いただく、
 ように改めてお願いします。

 もちろん歯の痛みが起きた場合や、かぶせものが取れたり歯が欠けたり、急な症状の変化が起きた患者様において、予約が開いていないので2週間後に来てください。など言うことはあり得ないと考えていますので、急な変化があった場合は応急処置になることもありますが、可能な限り早期に対応されていただいております。
 急なことがあった場合は、そのままにしておくと悪化することもあり得ますので遠慮なくご連絡ください

保険と自費の違い①

歯科医院において保険治療と自費治療の違いはなんだかご存じですか?

ネットで調べると、ほとんどのサイトで保険治療だと、最低限の治療だとか、歯が持たないだとか、材料が限られてるとか、虫歯になりやすいとか、保険治療の悪口がたくさんでてきますね。

はたしてそうなのでしょうか?

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そういう考えにも一理あると思いますが、個人的にはすごく嫌です。

確かに、保険治療の場合、保険治療で認められている材料、認められていない材料があるため、カリソルブであったり、ドックベストセメントであったりを使用することは出来ませんし、MTAセメントについてもごく一部の場合を除いては使用できません。
金合金やセラミックでかぶせものを作ることは出来ませんし、金属の入れ歯やノンクラスプデンチャーを作ることも出来ませんし、インプラントを埋入することも出来ません。

虫歯の治療であれば、コンポジットレジンというプラスチックか、金銀パラジウム合金という金属で詰める。入れ歯であれば、歯の部分はプラスチックと陶材、歯ぐきの部分はプラスチック、ばねの部分に指定された金属を使ったものでしか治療は出来ません。

もし保険治療として認められている以外の方法で治療を希望される場合は、自費治療になります。

・・・が、保険治療は精度が悪いから虫歯になるとか書かれているのはどうかと思います。
厚生省から保険治療として指定があるのは治療方法、材料、金額についてであって精度についてはいい加減でいいとかいう指定はもちろんありません。

材料や手段は制限されていますが、保険だからこの程度とか、安かろう悪かろうと医療を提供する側が妥協していていいのか?と思います。

  

一例を挙げますと、例えばこの歯
左側のかぶせものの状態もよくないですが、こちらの右側のプラスチックの詰め物
本来の歯の形を戻すとしたら、この赤く塗った部分ははみ出している部分です。

こういう部分があると、その歯との段差の周囲に汚れがたまり歯茎が腫れやすくなりますし、虫歯になりやすい状態となります。(この歯は実際に境目から虫歯になっています。)

この件に関して言うと、保険だからこうなっているというわけではなく、プラスチックの材料をきれいに詰めなかったという前医のただの怠慢だと思います。

また、実際の写真等提示できないですが、今回の記事を書かせていただくにあたり参考にさせていただいたサイトの中には、プラスチックがつぎはぎになってるから全部セラミックに変えて数十万とか写真付きで書かれているサイトもありました。
確かにきれいな歯になってはいましたが、セラミックにする場合は歯を大きく削って(場合によっては神経を取って)治療しなければなりません。
永久歯は一度生えると死ぬまで生え変わることはないので、減ることはあっても増えることはありません。同じ歯の治療はそう何回も出来ません。
減った部分については現在の歯科治療では代わりのもので詰めることしかできないので、見た目のために削ることはあまりお勧めできないと思います。

芸能人の中で、歯を白くするため・歯並びを整えるために全部セラミックでかぶせている方をテレビで時々見ますが、数十年後その歯はどうなっているか考えると・・・。




当院における保険と自費の違いは、使える材料と治療方法に制限がなくなるということです。

例えばかぶせものの話として、セラミックにすると長持ちするという話もありますが、そもそも口腔内の管理ができていない状態でセラミックを入れた場合は長持ちしないですし、きっちり管理ができているのならば保険で作ってもしっかりとしたものは作れると考えています。

素材的な問題として、プラスチックの場合は経年劣化で変色してきたり、強度の問題がありますし、表面性状として汚れが付きやすいという問題がありますので、口の中に付けた時と数年後を比較すると見た目は劣化します。

将来のことを考えると、どっちがいいか?というと、間違いなくプラスチックのかぶせものとセラミックのかぶせものの話であればセラミックのほうがいいと思っています。

ただその大前提として、歯の状態がそもそも悪かったり、ご自身のお口の管理ができておらず、セラミックをいれたとしても長持ちすると思えない場合は自費治療はお勧めしておりません。

歯の状態等は個人個人変わりますので、私のこの歯は?という方はまたご相談ください。

(当院での審美治療の種類についてはこちら。)